人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2010年 07月 27日
オルセー美術館展 2010(国立新美術館)

オルセー美術館展 2010(国立新美術館)_c0196101_15504730.jpg

  このままでは終わってしまうなぁーと重い腰をあげ行って参りました。
  子うりを誘ったけどNG、まっ、美術館は一人がいいんですけどね。

  平日の午前中ならサクサクかな?は甘かったようで、
  お年寄りやおば様達がいっぱいです。でも30分待ち程度で入れました。


オルセー美術館展 2010(国立新美術館)_c0196101_15504982.jpg

  今年はベスト・オブ・オルセー」展!と言われています。
  初来日する作品は約60点で本展出品作品の半分以上におよぶそうです。

  「これらの絵画がまとめてフランスを離れることは2度とない」
  とサルコジ仏大統領もコメントをだしていらっしゃる程ですが...


  何故ならば.....(と勝手に理由づけてしまいますが)

  今年はオルセー美術館が大規模な改修工事をするから??

  対象となるのは、最上階の印象派・ポスト印象派の展示室と大きな時計のあるカフェ、
  パヴィヨン・アモン(印象派の部屋へ行くエレベータのある吹き抜け部分)の三カ所。
  改修費は1140万ユーロで、2011年3月までカフェを含めて最上階全体が閉鎖される。
  この間に、印象派・後期印象派を中心とした220点の作品がスペイン、アメリカ、日本、
  オーストラリアを巡回し改修費を賄う予定。その貸出料およそ1000万ユーロだそうで。
 
  と言うことで、今年は出稼ぎの年、と言うことなんでしょうね。(笑) 
 


オルセー美術館展 2010(国立新美術館)_c0196101_15505298.jpg

  混んでは居たけれど平日とだけあって身動きは取れます。
  行ったり来たりや休憩ありーのでマイペースに観賞できました。

  
  素晴らしい作品が沢山ありました。が、中でも特に良かったのが...


  ★クロード モネ「ロンドン国会議事堂、霧の中に指す陽光」
  素晴らしかったです!なんとも神秘的な作品でした。
  連作の「ルーアン大聖堂」も好きですけど、こちらも良いですね。
  もうちょっとゆっくり 遠くから近くから観ていたかったです。


  ★クロード モネ「ノルウェー型の舟で」
  珍しい人物画。水面に映る舟や人の影が妙に気に入った作品でした。
  他にも、今まで観たモネとはちょっと違う作品を楽しみました。

 
  ★アンリ ルソー「蛇使いの女」
  生涯を通じて1度も南国へ行ったことのないルソーが、
  本や植物園で目にしたものを参考に、空想で熱帯を描いた作品。
  その事を知って見るのと知らずに見るのでは又大きな違いがあります。
  
 
  ★フィンセント ファン ゴッホ「星降る夜」
  ゴッホ特有のコバルトブルーの深い空に、輝く星と川に映る
  町の灯りの黄色がとても幻想的でステキな作品でした。 
  ゴッホの黄色って本当にステキですね!


  ★アルフレッド シスレー「モレの橋」
  屋根の明い色合いが印象的、色使いが優しい作品でした。
  一言で言うと、優しくて綺麗なお姉さんみたいです。(笑)


  ★ギュスターヴ モロー「オルフェウス」
  ギリシャ神話の詩人オルフェウスの八つ裂きにされた首を抱きかかえる美しい女性。
  その繊細かつ緻密で美しい作品には、首だけの顔ですらとても美しい印象を受けます。
  

  ★ポール ゴーギャン「レ・ザリスカン」
  ★アンリ ド トゥールーズ=ロートレック「赤毛の女」

  ★フェリックス ヴァロットン「夕食、ランプの光」

  画面手前を覆う人物の黒い後ろ姿と少女の眼差しが印象的な作品。
  一家団欒の夕食のイメージとはほど遠い不穏な雰囲気が伝わってきます。


  そして、モザイク好きのワタクシとしては 点描画も外せません。

  ★シャルル・アング「道行く二人」
  
  ★カミーユ ピサロ「白い霜、焚き火をする若い農夫」
  一時期 点描を試みたピサロの作品。
  大陽の光の温かさと冬の空気の冷たさが作品から伝わってくるようでした。
  とても穏やかで優しい気持ちになれます。


  ★ポール シニャック「マルセイユ港の入り口」
  スーラの細かい点描は冷たい印象を与え感覚を弱める、と 彼の死後、
  モザイクのような大き目のタッチで描写するようになったシニャック。
  カンバスを埋め尽くさずその隙間から見えるカンバスの白を出すことで
  明るい印象を出しています。色合いがとても綺麗な作品でした。


  ★ジョルジュ・レメン「ハイストの浜辺」
  この展示会で、ある意味1番印象深かった作品かもしれません。
  なんでしょうか、見た瞬間にうぅっ!って感じですかぁ?(笑)
  この展示会ではちょっと異風な空気を醸し出していました。



  何度か小休止しながらも、3時間以上滞在していたようです。
  こんなにゆっくり満遍なく観たのは珍しい事です。
  きっと、見所満載だったのでしょう。(^^)/
  
  重い腰をあげて良かったとです。8月16日までやっていますよ。
  

by uricon | 2010-07-27 20:11 | ココロとカラダ


<< 白ワインのテイスティングと和食      オイスターバー(東京駅 八重洲) >>